AK-47 カラシニコフ アサルトライフル

 旧ソ連時代に、ミハイル・カラシニコフ(1919年〜)を中心に設計・開発が進められた突撃銃で、「カラシニコフ」の名が冠されています。1947年に採用され当初から完成度の高い銃器として評価され、多数のバリエーションに発展してきており、それらを総称して 「 カラシニコフ 」 と呼ぶ習慣になっています。


 歴史上最も数多く生産された銃で、正規・不正規を合わせるとその数は一億丁にも及ぶといわれています。コピー品などは30ドル程度でも入手可能ということで、あらゆる紛争地帯にもっとも浸透した武器です。北朝鮮不審船事件(2001年12月21日)では、海上保安庁の巡視船がこのAK-47の銃弾を被弾していますから、決して他所事ではないのです。
下の写真はイラクのファルージャでアメリカ海兵隊によって鹵獲された武器として紹介されています。
左から一番目がAKM ( AK-47の改良型 )、三番目がAKMS ( 銃床が折りたたみ式のAKM ) です。


 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルの調査によると、多数の武装勢力による紛争、テロリスト等に使用され発展途上国で多大な被害をもたらしているという報告が公開されています。
 調査報告書は 「 AK-47:世界最強の殺人マシーン(AK-47:The World's Favourite Killing Machine) 」 と題され、「人類史上最も人を殺した兵器」とも、「小さな大量破壊兵器」ともいわれています。以下は参考資料です。
■ AK-47:世界で最も野放しになっている武器 (AMNESTY INTERNATIONAL JAPAN:2006/6/27) PDF 2ページ 9KB
■ 同上記事掲載のホームページ : http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=146
■ The AK-47: the world's favourite killing machine PDF 18ページ 200KB
■ 同上記事掲載のURL : http://www.oxfam.de/download/the_ak_47.pdf

 このような現状を鑑みると、直接海外の武装勢力を相手にすることがありうる防衛省や海上保安庁、及び紛争地帯へ派遣される外交官等は、AK-47に対する防弾能力を装備することがリーゾナブルであるということがわかります。

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