V50 BALLISTIC TEST FOR ARMOR V50 耐弾限界試験 概説 |
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V50 BALLISTIC TEST FOR ARMOR とは NIJ Stanndard と並行して用いられるMIL規格 ( 軍事規格 ) です。 ある防弾素材の性能試験を行うとしましょう。 試験体に銃弾を撃ち込む場合、全弾貫通してしまう高速の領域があります。そこから徐々に銃弾の速度を落としていくと、貫通したりしなかったりという中間的な状態を経て最終的には一切貫通しない銃弾の速度までを観測することができます。 この銃弾を貫通させない性能が現出されるときの銃弾の最高速度を V0 と呼称して規定しています。 反対に、ある速度以上なら全弾が貫通してしまう段階の銃弾の最低速度を V100 と呼称します。 本来銃弾を阻止する目的から言えば、絶対安全であろう V0 が重要ですが、V0を確定させるめのアプローチは複数の銃弾を撃ち込まれる試験体の各ショットごとの状態変化によって流動的になり、正確な数値を確定することは極めて困難になります。 分かりやすく言うと、V0を模索して銃弾を撃ち込んでも貫通したら穴が残るから試験体としてはもう役に立たない。逆に耐弾したとしてもそこには銃弾の残骸が残るし試験体そのものは何がしか劣化している可能性もあるので、やはり試験体としては役に立たないわけです。 そこで統計学的手法を応用し、一定条件下において銃弾の速度を漸次変えながら、100%の銃弾が貫通する状況 = V100 と 50%の銃弾が貫通し、残り50%の銃弾を耐弾するという状況 = V50 を実験から検出します。 その値から標準偏差の分析により V0 に該当する値を厳密に算出することが可能になります。 これは、製品の防弾性能を数値的に解析することを可能にし、あるいは設計・開発段階での重要なデータ確定に貢献します。 V50 BALLISTIC TEST FOR ARMOR の日本語対訳版(全文)は、耐弾技術に関わる関係者へのみに提供しています。 詳しくはメイルにてお問い合わせください。 |
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