マルチハルヨットの上架整備の実現と費用の軽減

マルチハルヨットとは胴体が複数あるヨットのことで、一般には双胴船と三胴船があります。いずれも船体の幅が広く、一般のマリーナでは上架整備が困難になります。船体の幅が5mを超えると関東圏では基本的に取り扱っていただけるマリーナはありません。かといって正式な造船所にお願いするとどうでしょうか。本船が使用するドライドックに入れますと、一回で数百万円の費用が発生します。大規模造船所のクレーンなら簡単に引き上げることも可能かもしれませんが、どこにお願いすればいいでしょうか?そもそも請け負っていただけるかどうか疑問です。
現状での善後策としては、特殊なジグを駆使して岸壁の両脇から大型クレーン車2台使用して持ち上げて上架するそうです。確かに実効的な方法ですが「大型クレーン車2台+特殊ジグ+作業員」の組み合わせだと一日に約30万円ほどかかるはずです。となると上架と下架の二日の作業を依頼するとそれだけで約60万円かかることになります。それに整備全般の費用を加算すると約100万円を覚悟しなくてはならいことが予想できます。モノハルヨットをDIYでメンテナンスしているヨットマンから見るとその費用は約10倍以上にもなってしまいます。
毎年上架のたびにこのような費用が発生するとなるとオーナーにとっては大きな負担になってしまいます。これはマルチハルヨットがなかなか根付かない原因の一つだともいえます。
それならば、マルチハルヨットの船体の大きさに見合った規模の造船所で上架整備作業を請け負っていただければ解決なのです。しかしながら関東圏の造船所は多数あるものの、マルチハルヨットを取り扱える適度な規模の施設はほとんどありません。また造船所側の姿勢としても漁船等の海で仕事をしている方々を相手にされていますので、プレジャーボート相手に仕事を請け負うことを敬遠されているところが多いようです。
そのような現状の中、弊社ではマルチハルヨットの上架整備を手がけていただける造船所を関東圏で確保できています。この造船所は普段は一般漁船を主顧客として業務されていますが、営業打合せ、技術打合せ、施工立会い、支払い保証等を弊社D.S.T.が担当することで、造船所側の通常業務に負担をおかけしないこととして実現できました。

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マルチハルはメンテナンスが困難であり、メンテナンスコストも大きいため購入を諦めてしまうという障害の軽減に少しでもお役に立つことができると考えております。費用の詳細は個々に応じて見積りベースで変わりますが、決して無謀なコストにはならないことをご提案いたします。

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